インドア家族がキャンプを始めた物語

今年新設された祝日「山の日」を絡めた8月10日(水)～11日(木・祝)、１泊２日のファミリーキャンプに出かけてきました。

ハイシーズンとなる8月中にも関わらず、穴場のため１週間前でも予約がとれて大喜びの私達初心者家族。子供達の夏休みの宿題も全て終わらせた今、遊ぶことしか考えていません。
山奥の涼しさと川の冷たさを期待しての出発です！


場所は、初めて訪れる福井県勝山市公営の
【岩屋オートキャンプ場】
です。


・後編の記事はこちらです。


～ 前半 ～




場所は、福井市内中心部から中部縦貫道を経由して車で約40分勝山市へ走ったところにあります。
私達家族のホームキャンプ場「たけくらべ広場」に行く時間とたいして変わりませんでした。

目印は「ファミリーマート勝山北郷店」です。
ここの脇の道を、山に向かって走ると到着します。




実はこのキャンプ場、子供達に大人気の観光スポット「福井県立恐竜博物館」まで26分と、最高のアクセスを誇るキャンプ場です。

夏休みや週末ともなると県内外各地から大勢の観光客が訪れ、開館数時間前から駐車場争奪戦の長い行列ができる恐竜博物館ですが、ここのキャンプ場を活動拠点にすれば、朝食を食べてから出かけてもすぐに現地入りが可能です♪




「福井県立恐竜博物館」の人気に火がついたのは、
●獣電戦隊キョウリュウジャー
でのピックアップに加え
●秋篠宮御一家来県
が大きな理由でしょう。

平成25年当時、新聞でも大きく取り上げられ、岩屋オートキャンプ場の受付事務所にも貼り出されていました。




その記事の下に、凄いことが記されていました。


「8月11日日曜日 岩屋キャンプ場に 秋篠宮ご家族 紀子様 眞子様 悠仁様がお忍びで来られバーベキューや魚のつかみ取りや虫取り スイカ割り川遊びなどを楽しまれ 秋篠宮様は岩屋観音や大杉を見て回られました。」


...これにはびっくり！福井県民ながら知りませんでした！

当時の状況について、受付事務所の職員さんが
「キャンプのお客さんも１組だけの静かな日曜日、こんな山奥に突然黒塗りの車が何台も来てびっくりした！」
なんて語ってくれました。




かくして宮内庁御用となった(!?)岩屋オートキャンプ場ですが、道を挟んで一方がフリーサイト、もう一方がオートサイトになっています。

今回は積み降ろしが楽チンなオートサイトを利用しました。

ちなみに利用料金は
・オートサイト(電源有)￥3,500
・オートサイト(電源無)￥3,000
・フリーサイト￥1,000
・環境整備費(小学生以上)一人￥100
と良心的です。

また、トイレは和式・洋式共にあり、虫がほとんどおらず綺麗でした。
炊事場にはスポンジ・タワシ・洗剤が備え付けられています。




受付を済ませて道を進むと、左手にオートサイトが見えてきました。
車の乗り入れは、奥のゲートの方から行います。




区画の大きさは多少バラつきがありますが、概ね
●間口７m×奥行き９m
くらいは確保されているみたいです。
張り縄がどの位置にくるのかを考えながら設営すれば、写真のように大型の寝床＋タープを広げることができます。

スクリーンテントをペンギン張りした「蚊帳スタイル」の寝床に、ヘキサタープのリビングを隣接させました。




オートサイト全景はこんな感じです。
この日、他のお客さんはオートに１組・フリーに１組それぞれ後からお越しになる程度の、ほぼ貸し切り状態とのことでした。

「それなら周りの風景が一望できるほうがいい♪」
ということで、目の前の黒壁・NV350は移動させ受付事務所前の駐車場に停めておきました。
視界もひらけ、風通しもますます良くなります。




キャンプ場に到着したのが午後２時ころ...それから設営を終えて午後３時になりました。
子供達は早速水着に着替えて水鉄砲等を手に、フリーサイトの脇に流れる川へ遊びに行きました。
私も一服してから後を追います。




フリーサイトをちょろっと散策してみます。
こじんまりとしていますが、木陰に包まれておりとても涼しく快適で、バーベキュー場や流し台もありました。
空いていればフリーサイトを利用し、自由なレイアウトで設営して楽しむのもよさそうですね。




フリーサイト脇の階段を降りると川がありました。
幼児でも遊べる浅いエリアが中心で、安心して遊ばせることができます。

山奥から直に流れてきているだけあって、めちゃめちゃ水が冷たく気持ちいいです♪




今回、川遊び用に持ってきたのが

「100均のコレクションボックス」

です。フィギュアやミニカーを飾って置いておくのが本来の使用方法ですが...




その単純平坦な構造・屈折率の低い透過性から
「箱めがね」
として使うのにピッタリなのです。
正規の箱めがねは数千円しますが、これなら安価に代用できるだけでなく、ちょっとした水槽代わりにもなるので子供達にはウケます。




一生懸命川底を観察しながら歩き回る子供達。
何かを見つけて捕まえたようです。




見事に小さな魚を捕まえていました。
確かに川の中を観察してみると、浅いながらも魚が無数に泳ぎ回っていました。
自然が豊かで水が綺麗な証ですね。




観察を終えて魚を逃がした後、もう少し深場に移動してからは水鉄砲で撃ち合いが始まりました。
今回の水鉄砲は即時給水・即時射撃が可能な、昔ながらのポンプタイプを持たせました。
川に入って遊ぶ際の水鉄砲は、このタイプがいちばん使いやすいと思います。






真夏であることを忘れてしまうくらい、身体を冷やすことができました。

もうすぐ夕方になりますので、サイトに戻って着替えを済ませ、食事の準備を始めましょう。




最近は子供達も積極的に料理の下ごしらえ等をやりたがるようになりました。
刃物も正しい使い方・危険性を併せて教えれば、いい勉強になります。




今日の夕食のメインを調理するにあたり、ダッチオーブンを持っていない私達家族は、代わりにこの
「BBQ用深型トレー」
を使います。




強度確保と焦げ付き防止の為わざと２枚重ねにしたトレーに、乱切りにしたじゃがいもと人参を敷き詰め、その上にレモン・ハーブ・胡椒で下味をつけた丸鶏を豪快にのせます。




その上から同じくトレーを逆さまに被せて蓋にし、炭火をのせて上下から焼き上げます。
火力は「上８：下２」くらいから始めます。




丸鶏が焼き上がるまで、ヘビーロストルの端で夏野菜の「茄子」「とうもろこし」も焼きましょう。
夏野菜は食べると体温が下がるので、涼を求めるのにも向いていますし、肉中心になりがちなキャンプでの料理の添え物としても優秀です。




とうもろこしに焼き目が良い具合につき始め、食欲をそそる甘い香りが漂ってきました。
炭火にとうもろこしって、絵になりますね。




茄子もしっとりほくほくに焼けました。
丁寧に皮を剥いてからネギを少々振りかけ、出汁醤油を垂らして頂くことにします。




炭火料理の傍らで、カセットコンロ「ビストロの達人Ⅱ」を使ってトマト味のパエリアを作りました。




ひぐらしが鳴き始めたころ、丸鶏も香ばしく上手に焼き上がり、夕食がすべて出来上がりました！
それでは冷たいビールやジュースと共に頂きましょう♪


～ 後編に続く ～


・後編の記事はこちらです。



私達家族が使用しているキャンプ道具は詳細は、カテゴリー内の各記事、下記リンクからご覧下さい。