2016年09月24日
【簡単】結晶塗装で「赤メスティン」製作~前編~

今回は、誰でも簡単にできる結晶塗装(縮み塗装)で「赤メスティン」を作る方法をご紹介します。
【後編の記事はこちらです】
・【簡単】結晶塗装で「赤メスティン」製作~後編~
赤色のキャンプ道具で揃えている私達家族。
先日、有名なトランギアの「メスティン」を入手しました。
スウェーデン製の弁当箱型アルミニウム飯盒です。

ネットで情報収集していると、何やら蓋の部分に赤色塗装を施された「赤メスティン」なるものがアフター品として販売されている模様です。
欲しい!...けど、高い!
「どうせならこれも赤色にしたいなぁ。」
「自家塗装で出来ないかなぁ?」
と悩んでいたところ、YouTubeでアウトドア関連の様々な動画を公開なさっているwinpy-jijiiさんの
【赤く塗るノウハウ】
という動画を見つけました。
早速、動画で紹介されている必要な物を買い求め、自家塗装の「赤メスティン」製作に挑戦してみました。
塗装の経験なんてほとんどありませんが、動画の内容を信じて初心者なりに頑張ります!
●準備物

・VHTリンクル(結晶タイプ)スプレー
・ラッカーうすめ液
・シリコンオフ

・耐水ペーパー
・マスキングテープ

リンクル(結晶タイプ)スプレーは、VHTの物を購入しました。元々の用途は、車のパーツの中でも熱くなる部分用の塗料のようです。
従来は専門業者でしかできなかった縮み塗装が、焼き付け工程に必要な機材(熱源ランプや工業用ヒートガン等)が無くても簡単に行えるスプレーです。
輸入品のため一般的なホームセンターでは扱っていない所も多いので、通販で購入しました。

きちんと塗料がのるよう、下地処理用にラッカーうすめ液とシリコンオフを用意します。
塗装面に油分や汚れが付着していると、ムラになったり、塗料が乾いた後に剥がれたりします。
下地処理は大切です。

耐水ペーパーは、100均のもので充分です。
細目(#300前後)と極細目(#1000前後)があれば大丈夫だと思います。
●製作手順

それでは作業開始です。
メスティンの包装フィルムを剥がしました。
ロゴの刻印が格好良いです。

蓋を開けると、中に持ち手の部分が入っていました。

底のフチ部分の拡大画像です。
ネットでは「バリが酷い」との情報が多数ありましたが、このメスティンはあまりバリは認められませんでした。
個体差が激しいのでしょうか?

蓋のフチ部分の拡大画像です。
こっちは指でなぞるとチクチクします。
やっぱり磨き作業が必要のようですね。

底・蓋ともに、耐水ペーパー#1000でフチがツルツルになるように磨いていきます。

アルミ製なので、すぐにフチの部分はツルツルになり、指でなぞっても滑らかになりました。

次は、塗料の乗りを良くするためにわざと耐水ペーパー細目#360で蓋の表面に磨き傷をつけていきます。

蓋の表面全体に、写真のような掻き傷がつく程度にまで磨きました。

その後、シリコンオフを全体にスプレーし布で磨きあげた後...

ラッカーうすめ液でクリーニングします。

次に、塗料がついてほしくない裏側一面にマスキング処理を施します。
VHTの結晶塗料は粒子が非常に細かいので、しっかりとマスキングしたほうが良いです。
マスキングを終えたら、再度ラッカーうすめ液で表面を磨き、塗装に備えます。

段ボール箱で作った塗装ブースをベランダに設置し、台代わりの空き缶の上にメスティンの蓋を置きました。
VHTスプレー缶をよく振り、ノズル詰まりがないか試し吹きをしてから、いよいよ塗装開始です!
~後編に続く~
【後編の記事はこちらです】
・【簡単】結晶塗装で「赤メスティン」製作~後編~