インドア家族がキャンプを始めた物語

「真夏のキャンプで、暑さと虫からどうやって逃れるか？」
初キャンプに挑む前から、対策をずっと悩んでいた課題でした。

・汗かきなので、暑いのは夏だから当然だと分かっていても、なるべく日陰や風通しを確保したい私。
・暑さには強いが、虫が苦手な妻。
・同じく暑さには強いが、蚊やブヨ、蜂には耐性が低い年齢の子供２人。

総合的に判断して、周囲をメッシュですっぽりと囲うことができ、クローズリビングにもなる「スクリーンテント」なるものを購入！
早速、先日の初キャンプで使用してみました。

私が購入したスクリーンテントはこちらです。



サウスフィールド
ドームタイプスクリーン SF4011ST
価格￥34,990

(※手前に設営してあるものです。奥に見えるドーム型のテント

サウスフィールド
ドームタイプ SF5504CD
価格￥29,990

と連結して設営してあります)。




使ってみて初めて分かる良い点・悪い点。
ありのままお届けしますので、皆様の参考となれば幸いです。



【良い点】

●メッシュにしておけば小さな虫も入らない

スクリーンテントのメッシュはかなり目が細かく、開け閉めするファスナー部分も隙間なく閉まります。蜂や餓はもちろん、蚊やブヨ、自販機によくたかっている羽虫も入れずに止まってました。
虫嫌いな妻は大喜びです。

●クローズにすれば急な雨や風が怖くない

キャンプ中に通り雨にあいましたが、周りをさっと閉めるだけで身体や中の荷物を濡らさずに済みました。骨組みもしっかりしているので、時折風が吹いても、周りのタープと比べてきしみやたわみは微々たるもので安心でした。

●荷物管理の安心感

散策やトイレ等で一時的にサイトを離れる際にも、主要な道具をスクリーンテント内に入れてメッシュだけでも閉めておくことで、野晒しで放置するよりも心強さと安心感があります。
特に就寝から起床までの間、スクリーンテント内に外の荷物を集めておいてクローズできるという点は、防犯心理面でも動物対策面でもかなり安堵できます。
夜露からもなかなか守ってくれます。

●テント以上のプライベートゾーンの増加

スクリーンテントがあれば、就寝用テントよりも気軽に中で着替えが出来たり、洗濯物が干せたり、荷物の取り出しや整理ができたり...等、周りの目を気にすることが格段に減ります。
サイトの占有面積も増える(もちろん他の皆様に迷惑をかけない常識の範囲で！)ので、混んでいる時でも心理的に、遊びまわる子供達がいる場合等には安心感があります。



【悪い点】

●連結仕様にすると、実は昼間はかなり暑い

これが一番びっくりしました。フルメッシュにして風通しを良くしたうえ、中で直接日が身体に当たっていないのに、熱がこもって本当に暑いんです。みるみる汗が出てきます。就寝用テントの中にいるのと変わりません。
風が通るとはいえ、最も高い天井部分に熱がこもっている印象です。

●出入りの際に入りこんだ虫が出ていかない

フルメッシュでは無敵ですが、出入りの際の開け閉めの隙を虫は憎いくらい見逃しません。頻繁に外遊びと休憩を繰り返す子供につきまとうかのように、同じタイミングで蜂やアブが入ってきました。
虫は上へ上へと飛ぶので、構造上中心部が一番高いスクリーンテントですから、中に入りこんだら追い出すのにも一苦労でした。何度新聞紙を丸めた叩き棒を片手に格闘したことか...。

●ペグダウン後は臨機応変に場所を変えにくい

時間と共に移動する太陽＝陰の位置に対し、ペグと張り縄でしっかりと固定されたスクリーンテントは簡単に移動や向き調整を行うことが出来ず、せっかくのリラックス空間を日光が照らしている時間が多かったです。特に夏は朝から日差しが強いので、寝起きの身体にはきつかったです。
メッシュは低い位置の日光ほどよく通し、遮る効果は低かったですね...。
最初に設営する際、その後の日差しの向きを時間に沿って考えてから、設営する向きを決めると解決出来るかもしれません。

●タープと比べて設営と撤収に時間がかかる

ヘキサ、レクタ等のオープンタープと比べてポールの数が多いため、設営・撤収に長い時間を要します。
馴れれば解決すると思いますが。


初めての１泊キャンプで余裕がない中でも、これだけの事に気がつきました。まだまだ良い点・悪い点は発見していくことでしょう。

ただ、私はスクリーンテントを否定しているわけではありません。ご紹介した【良い点】は、私も含め家族に大好評でしたし、もし就寝用テントだけだったら...初キャンプは疲れ倍増だったでしょう。
【悪い点】は、私が使い頃のベストシーズンを間違えたのでしょう。スクリーンテントは、盛夏を除く春～初夏・夏至～晩秋にかけてこそ必須になる実力があるのだと思います。

「一通り揃えたら通年OK」ではなく、「季節に合わせて選びぬく」ことと、「善し悪しのバランス選択センス」の重要性を認識した初キャンプでした。

全てが上手くいくわけではなく、悔しさをバネにして次に工夫を凝らして備えるのって楽しいですね！
案外、これがキャンプの一番の楽しみなのかもしれませんね。




お使いになられている方が多いコールマン等有名メーカーからも、機能性に優れたタイプや就寝用テントと連結できるタイプのスクリーンテントが販売されています。どのようなものかぜひ一度ご覧下さい。

Coleman(コールマン) スクリーンキャノピージョイントタープ　ＩＩ＋ペグ２０ｃｍ６ｐｃ＋ハンマー【お得な３点セット】